データエビデンス
フィンランド、トゥルク大学の主な研究データを公開。
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研究データ
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2年間、全ての食事に使用する糖を
キシリトールに置換トゥルク大学の学生を対象に、2年間、すべての食事に使用される甘味料をキシリトールに置き換えたグループによって研究されたエポックメイキング的な研究です。
キシリトールを使用したグループでは、事実上DMFSに変化はありませんでした。 -
チューイングガムによる
キシリトールの投与(1年間)続けて行われた研究は、全部置換ではなく、ガムとして一部置換した場合にキシリトールにう蝕抑制効果があるのか、という研究です。1年間の摂取の結果、DMFSがマイナスとなりました。
(フィンランドでは、初期う蝕について再石灰化が認められた歯面は、マイナスにカウントします) -
数多くの臨床研究により
キシリトールの有効性を立証トゥルク シュガースタディの後、様々な追試が行われました。
その結果多くの研究において、コントロール群と比較して有意にDMFSの抑制効果が見られました。 -
ユリビエスカ研究
4年後の再評価(効果の継続性)1982年から1984年に行われたユリビエスカキシリトール研究で被験者となった患者の唾液中菌株の検討を、4年が経過した1988年に行いました。
コントロール群では35%、以前使用していた群では75%、継続して使用している群では83%が非感受性菌でした。
このことから2年間キシリトールを使用してその後4年が経過しても、非感受性菌は減少することなく留まっているという結果となっています。 -
配合率による差異
キシリトールの配合比率による差異についても研究が行われました。
総重量中キシリトールを70%使用(甘味料としては100%使用)したガムにおいて、プラーク中のミュータンス菌レベルがマイナスとなりました。 -
ガムの配合性、
形態による差異キシリトールを甘味料中100%使用したガムにおいて、DMFS値がマイナスを示しました。
(フィンランドでは、初期う蝕について再石灰化が認められた歯面は、マイナスにカウントします)板ガムタイプよりも粒ガムタイプによるう蝕抑制効果が高かった理由として、粒ガムタイプの表面にコーティングされている部分のキシリトールによって、一気に口腔内のキシリトール濃度が上がったからと推測されています。 -
キシリトール含有キャンディーとガムの
効果比較エストニアでの10歳児740名による長期研究により、キシリトールを使用したガム、またはキャンディに35〜60%のう蝕抑制効果があることが確認されました。
この研究では、キャンディについての効果が始めて明らかとなった点だけでなく、1日3回(5g程度)の摂取を学期内(週末、長期休暇を除く)約200日行うことで、う蝕抑制効果が確認できたという点、また食後ではなく食間の摂取によっても効果が認められた点からも注目されています。 -
ミュータンス菌
母子伝播調査非常に高いミュータンス菌レベル(1mlあたり10CFU以上)の妊婦を対象に、コントロール群-フッ素入りバニッシュを出産後6、12、24ヶ月後に使用、クロルヘキシジン群-クロルヘキシジン入りバニッシュを出産後6、12、24ヶ月後に使用、キシリトール群-出産後3〜24ヶ月後までキシリトール入りチューインガムを使用とした。
予防の措置は母親のみで子供には何も行わない。
2年後から3年後までは予防の措置は何も行わない。母子伝播に重要な3ヶ月から2歳になるまでの間、母親がキシリトールガムをかむとミュータンス菌の伝播を予防する効果が得られました。