データエビデンス

フィンランド、トゥルク大学のな研究データを公開。
勉強会での資料などにお役立てください。
パワーポイントなどのプレゼンテーション用ソフトに画像を貼り付けて使えます。

機能説明

  • キシリトールを含む
    アルコール作用
    メカニズム

    臨床研究が数多く存在するのはキシリトールと、その比較対象として用いられることが多いソルビトールですが、糖アルコール一般に共通する利点が明らかになっています。

  • キシリトールの効果

    う蝕の原因はカイスの輪によって表すことができます。
    その中でキシリトールは宿主、基質、微生物の3つの要因全てに作用することが確認されています。
    とりわけ、微生物に対する効果が確認されているのはキシリトールだけです。

  • キシリトールは酸を
    産生しない

    数ある糖アルコールの中でも、キシリトールは酸産性が最も低いものと言えます。

  • ミュータンス菌の
    糖の代謝経路

    糖は細胞膜のPTSシステムによって取り込まれ、非常に活性の高い糖-リン酸の状態になります。
    これは解糖系によってPEPからピルビン酸を経て乳酸に分解され、細胞外に排出されます。
    また、PEPのリンの部分はPTSポンプのエネルギーとして供給され、再び糖-リン酸の状態に戻ります。

  • ミュータンス菌の
    フルクフルクトース
    代謝経路

    フルクフルクトースは2通りの輸送経路があります。
    1つはフルクトースPTSによって取り込まれ、フルクトース-6-リン酸になります。
    もう1つは誘導性のトースPTSによって取り込まれ、フルクトース-1-リン酸になります。
    それぞれ解糖系によって乳酸に分解され、細胞外に排出されます。
    また、PEPはエネルギー源となります。

  • ミュータンス菌の
    糖の代謝経路
    (感受性菌)

    キシリトールはフルクトースPTSによって取り込まれキシリトール-5-リン酸に なります。
    誘導性のフルクトースPTSによっては取り込まれません。この時のエネルギーとしてはPEPを必要とします。ATPはエネルギー源とはなりません。
    キシリトール-5-リン酸は解糖系に乗らないため細胞内に蓄積して、加水分解によってキシリトールとリンになり、細胞膜に存在する排出メカニズムによって 細胞外に排出されます。その際にはより多くのエネルギーを必要とします。(ただし、この排出メカニズムの存在は証明されていますが、はっきり解明され ていません。)
    その後、排出されたキシリトールは再び取り込まれることとなり、ここにエネル ギーを消費するだけの無益回路が存在することになります。他の糖によって得たエネルギーPEPもこの回路に使われるため、菌体内がエネルギー不足となり、糖を取り込むこともできなくなります。
    その他にキシリトール-5-リン酸が蓄積すると解糖系の酵素を阻害するため、PEP量が少なくなりここでもエネルギー不足が起こります。

  • ミュータンス菌の
    キシリトール代謝経路
    (非感受性菌)

    人の歯面では通常感受性菌1万個に1つの割合で変異株が存在します。
    これがフルクトースPTSのない非感受性菌です。
    長期にキシリトールを摂取していると、感受性菌の数が減り、ほとんどが非感受性菌になります。

  • 通常の菌面

    通常、歯の表面に付いているのプラークには、善玉菌(キシリトールに感受性のないミュータンス菌)が約10〜15%と悪玉菌(キシリトールに感受性のあるミュータンス菌)が約85〜90%住んでいます。
    悪玉菌は口の中に食べかすや糖があると、取り込んで酸を作ります。この酸が虫歯の原因となっているのです。 そして、この悪玉菌はエネルギーを蓄えて増えていき、ネバネバ成分を出して歯の表面にしっかりくっ付きます。
    そのため、歯ブラシしてもなかなか落ちません。善玉菌はネバネバ成分を出しません。
    そのため歯ブラシで簡単に 落ちるので、虫歯の原因になりにくいのです。

  • キシリトールを
    摂取した菌面

    キシリトールがあると、悪玉菌は他の糖と同じように取り込んで酸を作ろうとしますが、うまく作ることができません。
    結局、取り込んだキシリトールを外に出してしまいます。
    しかし、いったん外に出したキシリトールを悪玉菌はまた取り込んでしまうのです。この時キシリトールは悪玉菌のエネルギーにはなりません。
    逆にエネルギーを消費してしまい、数が減ってしまいます。善玉菌はキシリトールを取り込みません。そのため、エネルギーを消費することもなく、数がだんだん増えていきます。

  • キシリトールを
    定期摂取した菌面

    キシリトールを1日3回食後に食べ続けていると、ほとんどが善玉菌になります。
    キシリトールを食べ続けた場合(2週間以上)、75〜83%くらいが善玉菌になったという報告もあります。増えた善玉菌は虫歯の原因にはなりにくく、歯ブラシで簡単にはがれ落ちます。そのため歯の表面に付いているプラークの量も減っていきます。

  • キシリトール独自の
    作用メカニズム

    数多くの臨床研究から、キシリトールには他の糖アルコールには見られない優れた特徴が確認されています。