TOP > むし歯の仕組みがよくわかる むし歯 VS キシリトール
さあ、楽しいおやつの時間。
今日のおやつはお砂糖たっぷりのドーナツです。
でも、むし歯にも注意しなきゃね、とお母さん。
甘いものを食べるとむし歯ができやすいのはなぜでしょう?
ここはお口の中。
むし歯の原因となる「ミュータンス菌」が住んでいます。
食べ物を食べると、歯の表面やすき間に「糖」(甘い成分)が付着します。
「糖」はミュータンス菌の大好物です。
ミュータンス菌は、
「糖」を分解して「歯垢」(歯の表面についた汚れ)を作ります。
「歯垢」の中にミュータンス菌が住みつき、その数を増やします。
さらにミュータンス菌は、
エサである「糖」を発酵させて「酸」を作ります。
ミュータンス菌が作った「酸」によって、
歯の表面のエナメル質が溶かされて穴が開きます。これが「むし歯」です。
むし歯ができるメカニズムは分かりましたか?
それでは、キシリトールはむし歯に対してどんな効果があるのでしょう。
キシリトールを摂取した人のお口の中です。
ミュータンス菌が「糖」と同じようにキシリトールも食べます。
キシリトールを食べたミュータンス菌は、活性が弱まります。
そのため、ミュータンス菌がいくら頑張っても、
「歯垢」や「酸」を作りにくくなります。
ミュータンス菌はキシリトールを分解できないので、
体力を消耗しながらキシリトールを菌の外に放出します。
これを繰り返すと、サラサラで付着力が弱い菌に変わってきます。
歯磨きなどで、簡単に歯から離れていきます。
日頃の歯磨きや歯医者さんでの定期健診も大切ですが、
むし歯予防には、キシリトールですね!