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こどもに教えたいむし歯予防

0~1.5歳の予防法

<歯の状態>
生後、8~9か月くらいになると、下あごから歯が生え始めます。
1.5歳までには、大体半分くらいの乳歯が生えます。

歯が生えていない0歳児に、むし歯の予防ですって!

むし歯の原因菌は、歯が生えていない赤ちゃんの口の中には住んでいません。なぜなら、むし歯菌が定着するためには、歯のように硬い組織が必要だからです。むし歯菌は、歯が生え始めると、だ液などを介して赤ちゃんに感染します。
ですから、赤ちゃんに歯が生えてくる前に、周りの大人がむし歯予防をして、なるべく感染させないような環境を作るという意識が大切です。

こどものむし歯予防は、お母さんのお腹の中にいるときから始まっています。

妊娠中は“つわり”のために、歯磨きが困難になることがあります。また“食べづわり”などの状況では、頻繁に口の中に食べ物が入ることになります。つまり、妊娠期間は、むし歯になりやすい、むし歯菌が増えやすい、とても危険な状況といえます。しかも、麻酔が使えないため治療がきないことも。だからといって、むし歯予防のために、お母さんに無理をさせるわけにはいきません。

フィンランドでは、妊娠すると、まず保健所へ行き、お母さんのむし歯に関する対策と予防措置を取ります。治療していない歯があれば治して、むし歯の原因菌が働かない環境を作ります。そこで役立つのがキシリトール。フィンランドのトゥルク保健センターでは、むし歯の危険度が高い妊婦には、キシリトールガムを食べるように指導しています。お母さんがキシリトールガムを食べ続けた結果、こどもにむし歯菌が感染する割合が低くなったという研究もあります。

  • コントロールとは、フッ素入りの歯磨き剤を使ってのブラッシング
  • クロルヘキシジンとは、むし歯菌を殺菌する薬剤(日本では使えません)

今まで、むし歯で苦労をしてきたお母さんも、まずはキシリトールを食べることから始めましょう。